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台風19号の被災地復興に向け、北九州市立大(北九州市)や県内の大学生が、小布施町に学生らの災害ボランティアが無料で宿泊できる拠点「信州ベース」をオープンした。「一人でも多くの若者を被災地に呼び込みたい」と活動地域を広げながら復興を目指す。【ガン・クリスティーナ】
信州ベース代表で北九州市立大4年の須磨航さん(22)は、社会福祉士の国家試験を控えていたこともあり「ボランティアには行けない」と思いつつ2019年10月20日、名古屋市であった防災関連のイベントに足を運んだ。そこで被災地の実情を知り「使命感に駆られたのかな。行けば自分でもできることがある」と一念発起。長靴など災害ボランティアに必要な道具を調達し、翌日には千曲川の堤防が決壊した長野市穂保に飛び込んだ。
北九州市の自宅と被災地を行き来する生活の中で「学生間のつながりが薄く、防災について考える機会が少ない」と感じた。災害ボランティアの人手が求められている状況も踏まえ「県外の学生がボランティアに来やすいように」と活動拠点の開設を思い付いた。
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