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余録

オレオレ詐欺などで「三役系」と呼ばれる手口は…

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 オレオレ詐欺などで「三役系」と呼ばれる手口は、犯人らが三つの役を名乗って電話をかけてくるものだ。まず息子など家族を名乗る役、その被害者という役、そして仲介する第三者を名乗る役の3役である▲たとえば会社の金を使い込んだ息子、訴えると怒る上司、内々ですませたいという弁護士の3者である。この状況を信じ込まされると、第三者役の「示談」についすがって金を払ってしまう。肉親の心を狙って打たれる「一芝居」だ▲この手の芝居、詐欺師らの専売特許ではないのか。震災後の原発停止で関西電力の経営が悪化した当時、同社は2度の電力料金値上げにあたり役員の報酬削減額を上積みして利用者の理解を求めた。仕方ないと受け止めた方もいよう▲ところが仰(ぎょう)天(てん)、その後退任した役員18人に報酬削減分への補塡(ほてん)として約2・6億円が支払われていた。業績の回復が理由だが、従業員の給与削減分の補塡があったという話は聞かない。補塡方針決定は取締役会に報告されてもいない▲この話、関電幹部の金品受領問題の調査にあたった第三者委が報告したものだ。同問題では役員ら75人が原発立地自治体の元助役から3・6億円相当を受領、求められた工事の発注などに応じていた。異常というしかない癒(ゆ)着(ちゃく)である▲利用者や株主は表向きの芝居を見てもらう「外」の人々、経営陣の「内」の都合が第一の企業風土でついに底が抜けてしまった経営の倫理である。原発に責任ある公益企業としての再生は容易でなかろう。

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