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きょうのセカンドオピニオン

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首下がり症候群苦しく=答える人・遠藤健司准教授(東京医大・整形外科)

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遠藤健司准教授 東京医大 整形外科=河内敏康撮影
遠藤健司准教授 東京医大 整形外科=河内敏康撮影

 Q 首下がり症候群苦しく

 76歳の妻は一昨年、整形外科で首下がり症候群と診断されました。以来、リハビリをしていますが、改善の兆しはなく、苦しんでいます。(山口県、男性、79歳)

 A リハビリで改善なければ、手術も

 首下がり症候群は、首と背中の間にある筋肉の筋力が低下し、頭を支えきれなくなった状態を指します。あごが胸にくっついた姿勢を取るため、「chin on chest(チン オン チェスト)変形」と呼びます。また、前を見るのがつらくて足元ばかり見るようになることから「動作維持困難症」とも言います。

 高齢化に伴い患者は増え、特に70代女性で多く見られます。寝ると元の姿勢に戻るのが大きな特徴です。原因は明確には分からないものの、多くが低栄養だったり、小さな外傷を繰り返して筋肉の変性が進行したりして発症すると考えられています。パーキンソン病やジストニアなどの神経疾患や、薬の副作用によるものなどもあります。

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