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福島第1原発、作業スペースを鉛板で遮へい 新たな放射性ちり対策 

東京電力が資料で示した配管の撤去作業中の放射性ちり対策

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 東京電力は、廃炉作業中の福島第1原発で放射性物質を含んだちりやほこりの新たな対策を明らかにした。1、2号機の共用排気筒につながる配管の撤去作業で放射性のちりなどが舞う恐れがあり、作業スペースを鉛板で覆うなどして作業員への被ばくや周辺自治体への飛散を防ぐ。

 撤去するのは、非常用ガス処理系(SGTS)と呼ばれる配管。2011年3月の原発事故で原子炉格納容器の圧力を下げるためにベント(排気)をした際、大量の放射性物質を含む蒸気がこの配管を通って、排気筒に流れた。配管と排気筒の接続部では、20年2月時点でも最大で毎時約4・3シーベルトの高い放射線量が計測された。

 撤去に向け、排気筒につながる別の配管を鉛板で覆った「仮設ハウス」を設置。その配管に穴を開け、カメラを使ってSGTS配管内部を調べる際、放射性のちりやほこりが飛び散らないようにする。ハウス内では、送風機でちりなどを集めて外に出るのを防ぐほか、万一の飛散に備えて測定器も設け、放射性物質の濃度変化を常時監視する。

 5月まで配管の内部調査をして、20年度後半にも撤去を始める予定だ。東電から報告を受けた原子力規制委員会の伴(ばん)信彦委員は「配管内に飛散防止剤はまいておらず、ちょっとした気圧の違いでぽんと(ちりなどが)はねた場合、作業員がとんでもない濃度をかぶる可能性もある。二重、三重の防護を考えるべきだ」と慎重な作業を東電に求めた。【荒木涼子】

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