- ツイート
- みんなのツイートを見る
- シェア
- ブックマーク
- 保存
- メール
- リンク
- 印刷
ここのところ、関西では大阪市西成区の「あいりん地域」(通称、釜ケ崎)に関する報道が活発だ。東京・山谷などと並ぶ日雇い労働者の街として一般に認識されてきたが、近年は、関西国際空港や関西の主要観光地にアクセス容易な地の利と、手ごろな料金のホテルの集積が評価されている。国内外からの訪問客増など変化の兆しははっきり表れている。
あいりん地域は、高度経済成長期以降、建設業に従事する単身男性が急増し、2万人以上を数えた。バブル崩壊後は、長期不況でホームレス問題が深刻化した。その後、脱ホームレス化に向けた支援が進み、近年は生活保護受給者が多い。社会福祉制度に包摂される人が増えたこと自体は好ましいが、生活保護受給率と高齢化率は約40%と高く、地域の持続可能性が危ぶまれてきた。
この記事は有料記事です。
残り967文字(全文1302文字)