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置き去りの普天間返還 無責任の連鎖脱却を 見えない「人」と「戦略」=論説委員・平田崇浩

 米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の返還に日米両政府が合意して24年になる。これまで返還が実現しなかった原因を考えると、自らの責任で実現を図る「人」の不在と、日米の役割分担を見直す中で沖縄の基地負担軽減を考える「戦略」の欠如に突き当たる。置き去りにされてきたのが、耐え難い騒音と事件・事故の危険にさらされる宜野湾市民だということを忘れてはならない。

 普天間飛行場はアジア太平洋地域に展開する米海兵隊の輸送拠点だ。米側は代替施設を求め、政府は沖縄本島北部の名護市辺野古沿岸を埋め立てる移設計画を立てたが、県側が強く反対している。

 この四半世紀を振り返って、移設の実現可能性が感じられた時期があったとすれば、1996年の返還合意から数年間だろう。

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