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メディア時評

ジャーナリズムに新たな主語を=新城和博・編集者

 この1カ月、新型コロナウイルスの対応に振り回されるうちに、安倍晋三首相の「桜を見る会」を巡るいわゆる「汚れた桜」疑惑や、いつのまにか法解釈が口頭決裁により変更確認されたとする検事長の定年延長など、極めて重要な問題の追及が、またしてもあやふやなまま終わってしまう嫌な予感がしてならない。

 近年、日本の大手ジャーナリズムは公的権力の乱用に対する「怒り」が足りない気がする。安倍首相がほぼ独断で決めたという、小中高校の一斉休校要請後に行われた首相会見での大手マスコミ記者らの態度をみる限り、マスメディアへの不信感は増すばかりである。

 毎日新聞でいえば「熱血!与良政談」や「松尾貴史のちょっと違和感」などの署名コラムでは真っすぐ発せられている政府への怒りが、紙面全体ではなぜだか薄められている印象がある。署名コラム、専門家の意見を並べても、怒りの有り様のアリバイ作りをしているとさえ感じてしまう。なぜだろうか。この疑問は、映画「i―新聞記者ドキュメント―」の監督・森達也氏の「一人称の主語を取り戻せば、他者の一人称も見えてきます」(毎…

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