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Stand・by・you!そばにいるよ

相模原市の障害者施設で元職員が入所者ら46人を殺傷する事件が起き、障害者は不幸だと決めつけるような容疑者の供述が社会に衝撃を与えました。それでも福祉や介護、医療などの現場では、共生を願い、誇りとやりがいを持って当事者のそばに寄り添う人たちがいます。「Stand by you! そばにいるよ」では、これからを担う世代の奮闘を紹介していきます。

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Stand・by・you!そばにいるよ

聞こえない人を置いてきぼりにしない 文字通訳者・三田上侑生さん(31)

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三田上侑生さん=本人提供
三田上侑生さん=本人提供

三田上侑生(みたがみ・ゆう)さん(31)

 耳の不自由な人の「知る権利」を保障する手段の一つに、パソコンを使った文字通訳がある。その育成や普及に取り組むNPO法人「全国文字通訳研究会」の理事として、関西を中心に活動する。

 妹が難聴だった。大学生の時、耳の不自由な学生のために講義内容を文字にする「ノートテイク会」があるのを知り、頑張る人を手伝いたいと入会。それがきっかけで、経営コンサルタント会社に勤める今も週末などに文字通訳の活動を続ける。職場でも「議事録作成のタイピングが速いと重宝されている」と笑う。

 常に「聞こえない人が置いてきぼりにならないように」と心を砕く。方言や話す速度など文字だけでは伝えにくい情報もあるが、話の内容をそのまま、できれば場の雰囲気ごと伝えたい。そのため「携帯が鳴った」「拍手が起きた」などと加えることもある。うれしいのは、聞こえる人と自分が打った文字を見た聞こえない人が、同じタイミングで笑ったり反応してくれたりした瞬間だという。

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