会員限定有料記事 毎日新聞
オウム真理教による地下鉄サリン事件の被害者で、寝たきりの闘病生活を続けてきた浅川幸子さんが10日、56歳で亡くなった。死因はサリン中毒による低酸素脳症。19日に記者会見で明らかにした兄一雄さん(60)は「これからは頑張らなくていい。さっちゃん、ゆっくり休もう」と語りかけたといい、声を詰まらせた。事件は20日、発生から25年を迎える。
1995年3月20日朝、幸子さんは普段とは異なる職場に向かうために丸ノ内線に乗り、事件に遭遇した。中野坂上駅でサリンを吸い込み、心肺停止状態で搬送された。
勤務先から駆け付けた一雄さんは病院で、人工呼吸器につながれ土気色の顔をした幸子さんと対面した。耳元で「お兄ちゃんが来たから大丈夫」と声をかけたが返事はなかった。後遺症は重く、医師から「生きていることが奇跡」と言われた。リハビリにも取り組んだが、重い言語障害が残り、視力も失った。
家族思いの優しい妹だった。早く手に職をつけたい…
この記事は有料記事です。
残り609文字(全文1055文字)
毎時01分更新
日本医科大付属病院(東京都文京区)が、同大学に在籍する院生…
<くらしナビ・環境> 食品のトレーやペットボトルなど、日用…
今度は「煉獄(れんごく)さん」? 25日の衆院予算委員会で…