武豊さん「しがスポーツ大使」に 栗東市育ち 「少しでも楽しんでもらえるよう全力で」

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三日月大造・滋賀県知事(右)から委嘱状を交付され、記念撮影する武豊騎手=滋賀県庁で2020年3月18日、成松秋穂撮影 拡大
三日月大造・滋賀県知事(右)から委嘱状を交付され、記念撮影する武豊騎手=滋賀県庁で2020年3月18日、成松秋穂撮影

 日本中央競馬会(JRA)の通算最多勝利記録を持つ武豊騎手(51)が18日、滋賀県の「しがスポーツ大使」に就任した。県庁で三日月大造知事から委嘱状を受け取った武騎手は「滋賀はふるさとで、光栄」と述べ、新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、2月29日からJRAのレースが無観客で開催されていることについては「無観客でも開催できていることは幸せなのかなという気がする。自粛ムードの中で少しでも楽しんでもらえるよう、全力でレースをする」と述べた。 

 武騎手は3歳から同県栗東(りっとう)市で育ち、17歳の1987年3月にデビュー。現在も、同市にあるJRAの調教施設「栗東トレーニングセンター(トレセン)」を拠点に国内外で活躍し、2018年には前人未到の通算4000勝(海外、地方競馬を除く)を達成した。

 武騎手は「栗東で育ち、小さいときから馬と生きてきて、今も仕事のベースは栗東。競馬を通して滋賀県やスポーツ界を盛り上げていけたらうれしい」と述べた。19年に開場50年を迎えた栗東トレセンについても「僕は同い年で、一緒に歩んできた。滋賀県と競馬は切っても切れない関係。騎手になったり競馬の仕事に就きたいという子どもたちが増えるとうれしい」と話した。

 三日月知事から「息抜きは」と問われた際には「そんなに煮詰まった感じはなく、仕事自体が楽しい。競馬はスポーツであり娯楽であるので、我々が楽しんでできないとファンにも楽しんでもらえない」と笑顔を見せた。

滋賀県の三日月大造知事(手前)に「競馬を通して滋賀県のスポーツ界を盛り上げたい」と話す武豊騎手=大津市京町4の滋賀県庁で2020年3月18日午後2時17分、成松秋穂撮影 拡大
滋賀県の三日月大造知事(手前)に「競馬を通して滋賀県のスポーツ界を盛り上げたい」と話す武豊騎手=大津市京町4の滋賀県庁で2020年3月18日午後2時17分、成松秋穂撮影

 武騎手が主戦騎手を務めた名馬・ディープインパクト、キズナの親子も、栗東トレセンに所属した。委嘱状交付式後、武騎手は記者団に「誰もが知る『ディープインパクト』なども栗東から出た馬。これからも滋賀・栗東から、世界で活躍できる馬と、騎手として頑張っていきたい」と抱負を語った。

 新型コロナウイルス感染拡大を受け、この日、4週連続の無観客競馬が決まった。武騎手は「全力でレースをすることで皆さんに楽しんでいただき、暗い空気を少しでも変えていけたらという気持ち。つらい思いをされている方がたくさんいると思うが、早く明るい雰囲気に戻ってほしい」。5月28日には、栗東市で東京オリンピックの聖火ランナーを務める予定であることから「オリンピックが無事に開催できることはみんなが願っていることと思う。全ていい方向にいってほしいと願うだけ。いろんなことに感謝し、世界が大変なときだから、そういう思いを胸に走りたい」と語った。

 武騎手の大使就任について三日月知事は「たくさんの人に夢と感動を与えてこられた存在で、就任を誇りに、心強く思う」と述べ、24年に国民スポーツ大会・全国障害者スポーツ大会が県内で開催されることを念頭に「いろんな場面で力添えをしてほしい」と期待を寄せた。同大使委嘱は38組目で、競馬界からは初めて。【成松秋穂】

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