きょう聖火到着式　東京五輪シンボル、大空に　空自松島基地・ブルーインパルス、隊員の思い乗せて　／宮城

　東京オリンピックの聖火が２０日、東松島市の航空自衛隊松島基地に到着する。聖火到着式では、同基地に所属するアクロバット飛行チーム「ブルーインパルス」が五輪のシンボルをカラースモークで上空に描く予定だ。隊員たちは、国内に初めて聖火が着く日を特別な思いで迎える。【滝沢一誠】

「元気な東北」知って　福田隊長

　ブルーインパルスの隊長を務める福田哲雄２等空佐（４２）は大学時代、公務員志望で就職活動をしていた。「ブルーインパルスの存在自体知らなかった」が、持ち前の視力を生かせる職業として空自のパイロットを目指し、２００１年に入隊。戦闘機のパイロットとして経験を重ねるうちに、アクロバット飛行を一から学んでみたいという意欲が湧き、１７年４月にブルーインパルスの一員となった。

　飛行訓練前に行うブリーフィングと呼ばれる打ち合わせは、自衛隊の「体育会系」のイメージとは裏腹に、時に笑いも起きるほどなごやかに進行する。「チームで飛ぶので、先輩にもはっきり物を言える関係が大事」。一方で「厳しいだけではだめだが、なれ合いもだめ」と、緊張感も失わない。