連載

プロの眼

経済の専門家が産業や事業の問題点を見抜きます。

連載一覧

プロの眼

「コロナ倒産」まだ増える=昌木裕司(帝国データバンク大阪支社情報部長)

  • ブックマーク
  • メール
  • 印刷
 
 

 <週刊金曜経済 Kin-yo Keizai>

 新型コロナウイルスの感染拡大はヨーロッパなど全世界に波及。株価は世界各国で記録的な騰落を示している。下落幅を見ると、すでに2008年のリーマン・ショックを超えた事態になったと言っても過言ではない。

 リーマン・ショック時は、金融面で機能不全に陥り、急速に資金供給が収縮し、日本を代表する大手企業でも資金調達が危ぶまれた。言わば蛇口を急に閉められた状態だった。それが実体経済に波及し、不動産デベロッパーやゼネコンなどの大型倒産が頻発し、さらなるリスクを呼び込んだ。

 ところが、今回は様相が異なる。対中輸出や訪日外国人の減少、感染症対策による各種イベントの中止・延期要請や休校要請による影響で、ホテル・旅館やバス業者、飲食店などの売り上げが急減。元々資金繰りに窮していた中小企業を中心に倒産リスクが高まっている。京都のある旅館では、2月の売り上げがわずか5万円強まで落ち込んだという。

この記事は有料記事です。

残り249文字(全文662文字)

あわせて読みたい

この記事の特集・連載
すべて見る

注目の特集