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客激減、予約キャンセル「死活問題だ」 大阪・兵庫の往来自粛要請に影響深刻

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大阪府と兵庫県間の不要不急の往来自粛要請を受け、普段の休日より人出が少ないJR大阪駅前=大阪市北区で2020年3月20日午後3時12分、小出洋平撮影 拡大
大阪府と兵庫県間の不要不急の往来自粛要請を受け、普段の休日より人出が少ないJR大阪駅前=大阪市北区で2020年3月20日午後3時12分、小出洋平撮影

 新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐため、大阪府と兵庫県が不要不急の往来を自粛するよう要請したことを受け、20日は両府県で人出の更なる減少が見られた。3連休初日だったが客足は戻らず、小売店や集客施設からは「死活問題だ」「これからどうすればいいのか」と困惑の声が上がっている。

 「3連休に期待していたのに、ダメージが大きい」。大阪・梅田のアクセサリー店で、店長の女性(46)が肩を落とした。激減した客足が先週から戻りつつあったが、この日は昼過ぎまでの客は2組だけ。普段は兵庫からの客が多いといい、店長は「感染拡大を防ぐ措置だとは理解できるが、往来自粛は客足に直結する」と漏らした。

 2015年の国勢調査によると、兵庫から大阪への通勤・通学者は約33万人。大阪から兵庫へも約11万人が通っており、通常は両府県間の移動は非常に多い。

人通りもまばらな北野坂周辺=神戸市中央区で2020年3月20日午後3時28分、浜本年弘撮影 拡大
人通りもまばらな北野坂周辺=神戸市中央区で2020年3月20日午後3時28分、浜本年弘撮影

 普段は観光客でにぎわう観光地・異人館(神戸市中央区)へ続く「北野坂」も、人通りがまばらだった。雑貨店の男性オーナー(49)は「大阪からのお客さんがいない。中国、台湾からの旅行者がゼロになり、往来自粛で更に影響が出そうだ。3月の売り上げは7割減っており、死活問題だ」。貸衣装店の女性代表(40)は「関東から連休明けに来るグループの予約がキャンセルされた。自粛要請で兵庫への印象が変わったのだと思う」とうなだれた。

 一方、施設の休館や再開を巡っても混乱が見られた。兵庫県立美術館(神戸市中央区)は20日、朝に一旦開館したが正午から臨時休館に。政府の専門家会議の見解を受けた措置だが、苦情も寄せられたという。また、臨時休園していた動植物園「神戸どうぶつ王国」(同)は同日、施設の換気や消毒を徹底して営業を再開したが、来場者は通常の3~4割程度にとどまった。担当者は「往来自粛の影響なのだろうか。明るいニュースを届けたかったが、先が見えない」と話した。

異人館周辺は人通りがまばら=神戸市中央区で2020年3月20日午後3時1分、浜本年弘撮影 拡大
異人館周辺は人通りがまばら=神戸市中央区で2020年3月20日午後3時1分、浜本年弘撮影

 大阪市立長居植物園(同市東住吉区)も臨時休園から再開し、開園を待ちわびた家族連れなどが訪れた。女性職員は「とりあえず開園できて良かったが、今後の状況次第でどうなるか分からないので心配だ」と話した。

 海遊館(大阪市港区)や原爆資料館(広島市中区)などは、休館期間を当面延長することを決めた。【久保聡、石川将来、茶谷亮、浜本年弘】

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