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新型コロナウイルス感染拡大の影響を受け、演奏会の中止が相次いでいる。そんな中、主催者がインターネットの動画でコンサートを無料配信し、ファンに届ける試みが広がっている。
中でもミューザ川崎シンフォニーホールと同ホールを拠点とする東京交響楽団(東響)のコンサートが話題を集めた。8、14の両日2公演を無料生配信し、のべ約20万人が視聴した=写真は8日の公演。
また、神奈川フィルハーモニー管弦楽団は中止した定期演奏会の代わりに「デリバリー・コンサート」と題し、違うプログラムでの演奏を無料配信した。山形交響楽団や東京・上野で毎年開かれる「東京・春・音楽祭」も無観客公演を生配信した。
試みはいずれも「こういう時こそ音楽を届けたい」(東響広報本部)との思いが原動力で、いずれも好評だった。また、動画上で「素人だけどホールに聴きに行ってみたい」とコメントを寄せる視聴者も目立ち、クラシックファンの拡大につながる可能性も示した。【倉岡一樹】