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東京・奥多摩町 優しい香り、みそ造り 都心から一番近い大自然 /東京

手作り工房「四季の家」で、4人がかりで取り組むみその仕込み作業

 東京都の最西端に位置する奥多摩町は、全域が秩父多摩甲斐国立公園に含まれる。「都心から一番近い大自然」といわれ、2017年度の観光客は推計で210万人を超えた。非日常を感じるオンリーワンの憩いを求めて東京の奥庭を歩いた。【斉藤三奈子】

 JR青梅線の終点、奥多摩駅の一つ手前、白丸(しろまる)駅で下車した。緑の濃い景色を前に深呼吸すると、清澄な空気がおいしい。白丸は戦時中、東京都青梅市の御岳(みたけ)で疎開生活を送っていた日本画家・川合玉堂(ぎょくどう)が風景をスケッチしたり、和歌を詠んだりした地で、そこかしこに歌碑がある。一緒に降りたカップルは白丸湖畔のレストランへ入り、私はみその手作り工房「四季の家」に向かった。

 四季の家では「東京の名湧水57選」の一つ「祥安寺の清泉」(同町境)の天然水に浸した青森産大豆を大きな鍋で煮込んでいて、優しい香りが漂っていた。キャンプ場や温泉施設などを運営する「奥多摩総合開発」の企画・事業本部長の永井弘之さんたちが仕込みの真っ最中だった。炊いた大豆は潰して、あらかじめ作っておいた新潟産コシヒカリを使った麴(こうじ)と塩をまぶし、大きなたるで練り込み熟成させる。

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