ヤングケアラー 10代介護、可能性奪う 「美談」ではない 渋谷智子・成蹊大准教授
毎日新聞
2020/3/22 東京朝刊
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ヤングケアラー問題を研究する渋谷智子・成蹊大准教授に実態や社会の課題を聞いた。
――今回のオーダーメード集計の注目点は。
◆重要になるのがヤングケアラーの「存在率」だ。12年よりも17年は存在率が上昇し、少子化で子ども人口が減る中、介護をする子の比率は上がっている。英国では11年の国勢調査から割り出した存在率(5~17歳)は2・1%とされている。日本でも介護だけでなく「ケア」を含めた広い概念で調査すれば数値がもっと上がるのではないか。
――ヤングケアラーのうち「通学中」が8割を超えた。学校生活にどんな影響があるのか。
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