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湯川豊・評 『東京、はじまる』=門井慶喜・著

 (文藝春秋・1980円)

 フランス文学者の辰野隆(ゆたか)は、「戦前から戦後にかけて、日本で一番人気のある東大教授だった」(高島俊男)という評価がある。私も『忘れ得ぬ人々』などのさっそうたるエッセイ集をかつて愛読した。その父親である辰野金吾が東京駅や日本銀行を造った建築家であることは知っていたが、どういう人間だったのか、よくわからないままだった。金吾を描いた小説にとびついたゆえんである。

 これは伝記ではない。小説という自由な形式を存分に生かして、大志を抱いた、才能ある明治の建築家を描いた作品である。

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