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井波律子・評 『サイレント映画の黄金時代』=ケヴィン・ブラウンロウ著、宮本高晴・訳

 (国書刊行会・9680円)

 一九一〇年代中頃から二〇年代後半までつづいたアメリカのサイレント映画(無声映画)の黄金期を、多様な角度からたどった大著である。著者のケヴィン・ブラウンロウ(一九三八年、イギリス生まれ)は十代の頃から映画製作にたずさわりつつ、サイレント映画の収集・復元・探究につとめ、今なお他に類を見ないサイレント映画史のプロフェッショナルとして活躍している。本書の原本は今から半世紀余り前の一九六八年に刊行されたが、桁はずれの大著のためか、日本では長らく翻訳・刊行されず、これが本邦初訳である。

 本文六九〇頁(ページ)から成る本書は、全四十七章で構成されているが、ほとんどの章は比較的短く読みやすい。しかも、いわゆる映画史の研究書とは異なり、ハリウッドでサイレント映画にかかわった製作者、監督、俳優などへのインタビュー、映画雑誌などからの引用、及び著者ブラウンロウ自身の叙述が中心となっており、いきいきとした臨場感にあふれる。

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