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藤原帰一の映画愛

コロンバス 孤独な心結ぶ現代建築 スタイリッシュで温かく

 現代建築というと、私などはコンクリートの塊とガラスが幾何学模様のように配置された、美しくてカッコいいけど、無機質な、人のふれあいとは対極の空間をつい思い浮かべてしまいます。ところがこの映画では、傷ついた魂をモダニズム建築が結びつける。現代建築が温かく見えてくる風変わりな作品です。

 舞台は、アメリカ・インディアナ州のコロンバスという町。ジンは、建築について講演するためコロンバスを訪れた父親が倒れたので、韓国からやってきました。仕事第一の父親とは疎遠で、近ごろは口をきいたこともなかったんですが、父親が病院から動かすことができない状態なので、ジンも町にいるほかはありません。

 もうひとりの主人公が、病院のそばにある図書館で働くケイシーです。大学に行く学力はあるんですが、町から離れる気持ちになれません。薬物中毒から何とか立ち直ろうとしているお母さんのことが心配だからです。

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