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特集ワイド

コロナショック 差別の“感染力”ウイルス以上 イタリアで、米国で 噴出するアジア人蔑視

ナポリのヌオボ城の博物館を消毒する職員=2020年3月10日、AP

 一般論は怖い。「中国人は」「大阪人は」「名古屋人は」、あるいは「白人は」「女は」「おっさんは」と属性でひとくくりにするのは、そう語る人自身の過去の残念な体験や、意地の悪さを映し出すだけなのに簡単には改まらない。特にこの新型コロナウイルス禍では、一般論好きの人たちがにわかに元気になり、差別と呼ぶのも恥ずかしいような無知、偏見をさらし始める。イタリアや米国の状況を聞いた。【藤原章生】

 「イタリアではコロナで大変です。私はメトロ(地下鉄)であからさまに嫌がられ、せきでもしようものなら大変です。ローマのホテルで中国人2人の感染が見つかってニュースは大騒ぎで、最近は家に籠もっているのでストレスです」。長くローマにイタリア人の夫と暮らす音楽家、ルリ子さん=仮名=から2月1日に届いたメッセージだ。

 「逆に欧州でインフルエンザなどが大流行したら、日本人は欧州系の顔の人にもっと反応するはず。人間観察の機会と前向きに振る舞って」と私は返事したが、3月10日のメールは悲痛だった。

 「私は今までに味わったことのないアジア人差別を感じています。中国人に対する差別で始まりましたが、日本人と中国人の違いがわからない人がたくさんいます。イタリアは親日家が多いのですが、コロナ禍以後、中国人=アジア人という人が増えました。メトロに乗れば私をジロジロ見て隣には座らず、マフラーで口をわざと覆い、聞こえる声で『チネーゼ(中国人)』と会話したり」

 東アジア出身の人の母国を見分けるのは難しい。日本でも話している言語を聞くまでは日本人、中国人、韓国人の違いはほとんどわからない。ルリ子さんがそこに拘泥してしまうのは、被差別感がそれほど苛烈なのだろう。

 そこで「音楽業界…

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