名優・森繁久弥が描いた自身と時代 著作集刊行

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没後10年を記念して刊行される「森繁久彌コレクション」
没後10年を記念して刊行される「森繁久彌コレクション」

 名優、森繁久弥さん(1913~2009年)が亡くなって、昨年で10年。時代を切り取る文章にも定評があり、藤原書店が遺筆を集めた「森繁久彌コレクション」(全5巻)の刊行を開始した=写真は1巻。

 第1巻は自伝を収録する。生まれた大阪府枚方市や転居して成長期に住んだ阪神間の思い出がつづられ、当時の地域の風情がよくわかる。枚方市に父が家を建てたのは、万年寺山から眼下に見える淀川の大きな流れが気に入ったからだという。

 父は2歳の時に逝き、5歳の時に母たちと阪神沿線の鳴尾(現・兵庫県西宮市)に引っ越す。幼稚園は武庫川の支流、枝川の美しい松並木の中にあった。「その川の真中に水をせきとめて甲子園が建ったが、私の幼年期は鮎の泳ぐ清流だった」と振り返る。

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