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英月の極楽シネマ

京都の大行寺で住職を務める英月さんが仏教の次に大好きな映画について紹介する。

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山中静夫氏の尊厳死(2019年、日本) 心にしみる「当たり前」

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 病院が舞台のこの映画では、さまざまな「死」が描かれます。と同時に、浮き彫りにされるのは「生」です。主人公の山中静夫(中村梅雀)は、その名が表すような静かな夫。婿入り先の嫁(高畑淳子)に頭が上がりません。そんな彼が末期の肺がんと診断されます。余命わずかだと知らされ願ったのは、故郷で死ぬことと、自分の墓を造ること。患者に寄り添う医師の今井(津田寛治)は全力で静夫を支えますが、心労からうつ病を患います。死に向き合うことでそれぞれが突きつけられる生、そ…

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