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「平等な弱さ」で連帯を 「中国ウイルス」は差別あおる ロバート・キャンベルさん

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ロバート・キャンベル国文学研究資料館長=本人提供
ロバート・キャンベル国文学研究資料館長=本人提供

 世界各国を覆う新型コロナウイルス。発生源とされる中国やアジアの出身者への差別的言動が政治指導者にも目立つ。長年日本で暮らす米国出身の日本文学者、ロバート・キャンベル国文学研究資料館長(62)は「分裂を先鋭化させる行為だ」と批判。誰もが感染しうる「平等な弱さ」を共有する私たちは、拡大を食い止めるため連帯する必要があると強調した。【和田浩明/統合デジタル取材センター】

「中国ウイルス」は「見え透いた人種差別的発言」

 ――キャンベルさんは、トランプ米大統領が「チャイニーズ(中国)ウイルス」と言うのを「人種差別をたきつけた」とツイッターで批判しました。

 ◆病名に発生した地理的場所が使われる事例は、エボラ出血熱や中東呼吸器症候群(MERS)などがありました。一方で、その後、世界保健機関(WHO)などは、差別につながりかねないとして地名などは使わないよう指針を定めています。

 WHO緊急事態プログラム事務局長のマイク・ライアン氏も、「ウイルスは国境を知らず人種も肌の色も貧富の差も気にかけない。ウイルスに結びつけられた人たちが(差別などの)標的にならないよう言葉の使い方に十分注意しなければ」と話しています。

 米国だけでなく日本や欧州の政治的指導者の中にも「中国ウイルス」「武漢ウイルス」と言う人がいます。自分の支持層に訴えるため、対立軸としている国や人種を、名指しはしないが病気に結びつける、見え透いた人種差別的発言だと思います。

 トランプ氏は2016年の大統領選挙の前から同じような手法を使っています。17年にはハイチ移民について「皆エイズを持っていた」と側近に発言したと報じられました。

 私のSNSでの発信には多くの人から…

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