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田中優子 法政大総長

 今年の3月26日は旧暦3月3日「上巳(じょうし)の節句」である。中国ではみそぎをして祓(はらえ)をした日であった。日本でも川辺で祓を行い曲水の宴を開いた。今年はこの日、世界中に広がってしまった新型コロナウイルスを浄化できるだろうか。

 上巳は桃の節句で、桜も満開になる。江戸全体が花見でにぎわい、吉原は通りに桜をぎっしり植えて花開きを行った。年中行事で知られた吉原の中で、最も人が集まる時期だ。そんな季節に人が集まれない時代が来ようとは、江戸の人たちは想像もしなかったろう。

 1月7日(人日(じんじつ))、3月3日(上巳)、5月5日(端午)、7月7日(七夕)、9月9日(重陽(ちょうよう))の五節句は、江戸時代にはもはや貴族のものではなく、庶民に広まっていた。歌舞伎「助六由縁(ゆかりの)江戸桜」に登場する遊女揚巻(あげまき)は循環する四季の化身であり、それを示すために五節句の衣装を着て登場する。ほとんどそのためにだけ舞台にいるように見える。人日の節句の打ち掛けには松飾り…

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