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平和をたずねて

昭和の戦争を語る/62止 「死」という目標失って=広岩近広 /大阪

 かくして、「敗戦の日」を迎える。1945年8月15日に昭和天皇の「終戦の詔書」(玉音放送)があり、9月2日には米戦艦ミズーリ号上で「降伏文書」に正式に調印した。海軍特攻隊員だった岩井忠正さん(99)と忠熊さん(97)は、次のように振り返る。

    ※   ※

 岩井忠正さん 予想外の結末でした。日本列島は灰じんに帰し、私たち軍籍にある若者が一人残らず戦死してから、日本は敗北するだろう、と覚悟していたからです。敗戦は思いもかけずに早くきて、思いもかけぬ結末だった、というのが私の胸のうちでした。

 死なずにすんだのは喜ぶべきなのに、その喜びが素直にわいてこないのです。死ななくてよかったのだということが、にわかに信じられません。そのような心理下に、私は置かれていたのです。

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