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いきものと生きる

逃げたアメリカザリガニ=五箇公一

 つい最近インターネット上で、食用色素入りの餌を食べさせて青やオレンジなどカラフルな体色に変えたアメリカザリガニが、子供たちの科学教材として注目されているという記事を目にして、複雑な気持ちになった。

 アメリカザリガニは名前の通り北米原産の外来種である。外来生物法で「要注意外来生物」に指定されており、日本国内では野生化個体が増え過ぎていて、生態系に悪影響を及ぼす厄介者とされている。それゆえこの外来ザリガニを子供の教材として薦めることは生態学的にはあまり歓迎できる話ではない。

 もともとアメリカザリガニは、北米から輸入された食用ウシガエルの養殖用の餌として、1927年に輸入が始まった。戦後復興時の食料難の時代には、貴重なたんぱく源として人間の食用にもなった。その意味で、日本人の命の恩人でもあった本種だが、今では誰も食べなくなってしまい、逆に有害な外来種扱いされているのは、少しふびんにも思える。

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