通学や仕事をしながら家族を介護する子ども「ヤングケアラー」の支援を盛り込んだ全国初の条例案が、27日に埼玉県議会で可決・成立し、31日に施行される見通しだ。教育の機会の確保など、県内の学校や教育委員会に支援を義務づけ、県は具体策を盛り込んだ推進計画を策定する。介護負担が過度になれば学業や進路に悪影響が出かねないヤングケアラーの問題に、自治体が国に先駆けて取り組む形だ。今後他にも波及する可能性がある。
条例案は議員提案の「埼玉県ケアラー支援条例」。高齢や障害、病気などで援助が必要な身近な人に対して「無償で介護、看護、日常生活上の世話を提供する者」をケアラーと定義。社会全体で支えると基本理念を定めた。
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