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追悼・別役実 新しい舞台形式の創始者 寄稿・鈴木忠志(SCOT主宰・演出家)

 ある個人の行動が集団の秩序を構成するルールを破っているかどうか、その行動への観方(みかた)をめぐって激しく議論が展開されるのが、紀元前に出現したギリシャ悲劇の特徴である。そのために舞台上は裁判所のような様相を帯びた。主人公は殆(ほとん)どが殺人者である。

 19世紀末のイプセンやチェーホフのリアリズム戯曲では、市民社会の秩序を構成するモラル、それを逸脱したり許容しない人間が描かれ、その言動をどのように考えるべきかの論理的な解明が主題となっている。

 いずれにしろ、それまでのヨーロッパの演劇では、行動や精神状態が通常ではない人間が現れ、人間同士の間に多様な葛藤を引き起こす。その人間関係の中心にはおおむね、殺人者、狂人、詐欺師、社会的な異端者などが存在した。

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