五輪延期　最悪の事態免れた　県民、おおむね肯定的　／山形

　新型コロナウイルスの感染拡大を受け、東京オリンピック・パラリンピックの１年程度の延期が２４日、決まった。県内のホストタウンを務める自治体は予定していた大会参加国の合宿の延期を余儀なくされた。県民からは、延期におおむね肯定的な意見が出された。【藤村元大、的野暁、日高七海、渡辺薫】

　■ホストタウン

　鶴岡市は３月中旬に予定していたモルドバの柔道選手と市民の交流事業について、これまで中止としてきた。延期決定を受け、さらに７月上旬から予定していたアーチェリーと柔道のモルドバ代表チームと、８月中旬からのボッチャのドイツ代表チームの事前合宿をそれぞれ、約１年間先延ばしして開催する方向で調整に入った。同市の担当者は「オリンピックの延期は今の状況からするとやむを得ない」と述べた。

　村山市は新体操のブルガリア代表チームの事前合宿を延期する方針。また現在、自宅でトレーニングに励んでいるという選手を励ますために、応援ビデオレターを作成し、選手に贈る予定という。同市の担当者は「選手たちの安全面を考えれば延期も仕方がない。１年楽しみが延びた」と前向きに語った。