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メディア時評

情報の位置付けを明確に=斎藤桂・京都市立芸大講師

 新型コロナウイルス感染症の報道が続いている。誰もがうつるかもしれない、うつすかもしれないという不安もあり、関連情報が日々報じられている。医学・科学はもちろん、政治や社会、あるいはカミュの小説「ペスト」が売れているという文学に関するものまである(毎日新聞2月28日夕刊)。事実の報道、公式見解や科学的な知識を伝えるもの、複数ある意見の中のいくつかを掲載するものなどメディアが扱う情報は多様だ。新聞は長い歴史の蓄積の中で、それらをうまく区別するノウハウを持っているはずである。しかし、いくつかの記事ではその区別が鈍化しているように思う。

 例えば2月24日朝刊の「風知草」では「皆検査で不安ぬぐえ」という見出しで、ある医師の主張が紹介されている。これは一意見の紹介であるが、この記事がこの意見を推しているようにも見える。3月3日朝刊では首相の肺炎検査についての答弁と厚生労働省の説明が食い違っているとの報道で、一方で「『希望者全員が検査を受けられる』との受け止め」を広げた首相の発言とそれへの釈明、そして野党の追及について書かれており、も…

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