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副国交相が忖度発言… 下関北九州道路「橋りょう案が妥当」 国交省調査結果

下関北九州道路の計画について検討する「下関北九州道路計画検討会」の第2回会合=福岡市博多区博多駅東2の国土交通省九州地方整備局で2020年3月26日午前9時28分、平川昌範撮影

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 山口県下関市と北九州市を橋かトンネルで結ぶ下関北九州道路(下北道路)の建設計画を巡り、国土交通省は26日、「橋りょう案が妥当」とする調査結果をまとめた。災害時の対応やコスト、工期などから海底トンネルより橋の方が「現実的」と判断した。福岡市内で同日開かれた、同省や地元自治体でつくる計画検討会の会合で報告された。国交省は今後、環境影響評価などを経て国の事業採択を目指すことにしており、関門トンネルと関門橋に続く3本目の関門ルート計画が一歩前進することになった。

 下北道路は1998年に全国6ルートの「海峡横断プロジェクト」の一つとして閣議決定された。国の財政悪化で08年に全計画が凍結されたが、国交省は17年度から下北道路に関する両市の調査の補助金を復活。19年度には国直轄の調査費約4000万円を予算計上し、同省と両市、山口、福岡両県でつくる「下関北九州道路計画検討会」を設置して調査を始めた。

 同省はこれまでの調査結果や有識者への意見聴取、地域住民や企業へのアンケートなどを踏まえ、トンネルは風や潮流など気象の影響を受けにくく、船舶の航行にも支障がないといった利点がある一方、断層調査に時間がかかる上、地震発生時の機能回復に時間がかかる恐れがあると判断。具体的な数字は示さなかったものの「費用や工期の観点からも橋の方が現実的」と説明した。

 下北道路については、老朽化している関門トンネルや関門橋の代替ルートとしての役割が期待される一方、必要性を疑問視する声も出ている。19年4月には、塚田一郎副国交相(当時)が福岡県知事選の応援演説で、下関が地元の安倍晋三首相と、福岡県が地元の麻生太郎副総理兼財務相の意向を「忖度(そんたく)した」と発言。利益誘導とも取れる発言が批判を浴び、引責辞任した。【平川昌範】

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