"自分の力"で重症熱傷治療 京アニ事件で注目「自家培養表皮」移植

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実験用の培養表皮。厚さは数マイクロメートルで色素はない。治療では熱傷の患部の上に乗せていく=愛知県蒲郡市のジャパン・ティッシュ・エンジニアリングで、菅沼舞撮影
実験用の培養表皮。厚さは数マイクロメートルで色素はない。治療では熱傷の患部の上に乗せていく=愛知県蒲郡市のジャパン・ティッシュ・エンジニアリングで、菅沼舞撮影

 京都アニメーションでの放火殺人事件で注目された重いやけどの治療の一つに、患者の細胞から作る「自家培養表皮」移植がある。富士フイルムの子会社、ジャパン・ティッシュ・エンジニアリング(愛知県蒲郡市)が手がける「ジェイス」は国内初の再生医療品として2007年に国の承認を受け、やけどの体表面積が30%以上の重症熱傷に使われている。【菅沼舞】

 患者の脇やそけい部など、ダメージを受けていない部分から切手大の皮膚を採取し、表皮細胞を分離してはがき大の大きさ(8×10センチ)に培養する。200枚あれば成人男性の全身を覆える計算だ。患者自身の細胞を使うため拒絶反応や未知のウイルス感染の心配が少ない。

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