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「中根」の目・データが語る

THE世界大学ランキング日本版で東北大が初の1位に 私立大トップはICU

THE世界大学ランキング日本版2020総合順位=発表資料より

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 世界大学ランキングを発表している英教育誌「タイムズ・ハイヤー・エデュケーション(THE)」は24日、日本版の大学ランキングを発表した。4回目となる今回、東北大が初めて1位となり、昨年首位の京都大は2位、3位に昨年2位の東京大と同7位の東京工業大の2校が入った。公立大トップは総合10位の国際教養大、私立大トップは同11位の国際基督教大(ICU)だった。

 THEとベネッセグループが共同で調査。ランキング対象校は278校で前回から65校増えた。日本版と世界ランキングの違いは、世界ランキングが研究力に焦点を当てているのに対して、日本版は学部教育に重点を置いている。指標として、学生1人あたりの資金、教員比率など教育リソース(34%)、学生や高校教員への調査による教育充実度(30%)、企業人事や研究者の評判調査による教育成果(16%)、外国人の教員や学生の比率、日本人学生の留学比率、外国語で行われている講座の比率による国際性(20%)の4分野を数値化している。

 総合ランキングの上位50校は表の通り。上位10校を見てもスコアは拮抗(きっこう)しており、トップの東北大と京都大の差は1.5ポイント、2位の京都大と3位の東京大、東京工業大との差は0.3ポイントしかない。また、指標のスコアを見ると、東北大は教育成果で高いスコアを獲得しているものの、国際性においては改善の余地があることが分かるなど、細かく見ていくと、各大学の強みや課題が分かるようになっている。

THE世界大学ランキング日本版2020 分野別順位ベスト20=発表資料より

 個別のランキングで今年、特徴的だったのは、教育リソースで医学部を持つ医科大が上位に並んだことだろう。医学部教育では、教育の性質上、少人数教育にならざるを得ないことや、大学合格者の学力が相対的に高いことなどが影響しているとみられる。また、教育充実度、国際性といった項目で、私立大が健闘していることが分かる。特に、国際性では梅光学院大や創価大、関西外国語大などの私立大が前年から順位を大きく上げている。

 今回のランキングについて、責任者を務めたフィル・ベイティ氏は、「東北大は教育成果の評判調査のスコアが大きく伸びるなどして初めて1位に立った。また、東京工業大のパフォーマンスが向上し、順位を四つ上げて3位になったことも注目される」とコメントしている。

 18歳人口が急激に減少する中、今後、大学間競争が激しくなるのは間違いない。さらに、生き残りをかけた合従連衡が繰り広げられることも予想されている。それだけに、数値化された指標を基にして自らの強み、課題を見える化するツールとして、このランキングがそれなりの存在感を示しつつあるようだ。【編集委員・中根正義】

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