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児童が必要性提言 災害時の一時避難所完成 市指定は川を渡り危険 大分・佐伯

完成した一時避難所。左上の屋根が彦陽中学校の体育館=大分県佐伯市で、衛藤親撮影

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 大分県佐伯市の市立彦陽中学校の裏山に災害時の一時避難所が完成した。同中と近くの市立八幡小学校の子どもたちが市に必要性を提言した避難所で、子どもたちは地域の人々とともに完成を喜んだ。学校と地域が協力して避難所を設置するのは珍しいという。

 両校は2017年度に県の「防災教育モデル実践校」の指定を受けた。子どもたちは、市が指定した避難所が学校から約700メートルもあるうえに線路や川を渡らなければならないことから危険が多いことを知り、学校近くに避難所が必要だと市に提言した。

 同中の古谷俊之校長(58)は「提言だけでなく、具体化することで学習効果はさらに高まる」と考え、市や地域の人々に避難所設置を働きかけた。学校裏の山林所有者、江藤ツギ子さん(93)は無償で土地を提供すると申し出た。両校の子どもの保護者らは今年1月、標高約19メートルの場所の雑木を伐採し、地元の建設業者など8社が約1カ月がかりで整地して厚さ10センチのコンクリートを張った。市も資材の一部や重機を提供して協力した。

 完成した一時避難所の広さは約300平方メートル。雨水が下の民家に流れないように作った土手部分のコンクリートには中学生全員が記念に手形を押した。

 式典で古谷校長は「地域と学校が一体となって避難所を作るのは全国初と聞いた。避難所としてだけでなく地域コミュニケーションの場としたい」とあいさつした。生徒会長の石田美羽(みう)さん(14)は「たくさんの人に使ってもらえるよう、持続可能な避難所作りをしていきたい」と話した。

 また、市に提言した当時の八幡小児童会長で同中の生徒会副会長、宮本康耀(こうよう)さん(14)も「いろんな人の協力で避難所が出来てありがたい。この場所なら足の悪い人でも来ることができると思います」と話した。【衛藤親】

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