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「完成を待ちわびていたわけじゃない。これからこの街がどうなっていくのか……」
群馬県長野原町に国が建設中の八ッ場(やんば)ダムが完成し、31日から運用を開始する。ダム水没地から代替地に移ってレストランを経営する水出(みずいで)耕一さん(65)は複雑な思いを語る。完成までに費やされた68年間で、地元住民は度々翻弄(ほんろう)されてきた。
水没した旧川原湯地区に10歳から住み、温泉街で約30年、飲食店を営んだ。店は観光客のほか、夜には地元客でにぎわった。かつては飲食店が20店舗ほどあったが、代替地ではわずか3店舗。地区住民も最盛期の約200世帯から現在は約4分の1にまで減った。
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