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観光地も渋谷交差点もガラン 都内で外出自粛始まる 「休めない」仕事へ向かう人も

「外出自粛」で閑散とする浅草の仲見世商店街=東京都台東区で2020年3月28日午前10時21分、長谷川直亮撮影

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 新型コロナウイルスの感染拡大を受けた「外出自粛」が28日、始まった。東京都内の桜の名所は通常より人出が減り、電車や高速道路などでも混雑はみられなかった。ただ、仕事などで都心に出向く会社員も少なくなく、外出自粛の徹底の難しさも感じさせた。

 東京都目黒区の目黒川。桜の名所として知られ、春には多くの観光客が訪れる。しかし、28日午前は雨模様の天候もあり人もまばらだった。

閑散とする渋谷のスクランブル交差点=東京都渋谷区で2020年3月28日午前10時21分、本社ヘリから宮武祐希撮影

 夫と旅行に来ていたロシア人のアナスタシア・パブロフさん(29)は「桜は人生で初めて見たが本当に素晴らしい。ただ、コロナの影響とはいえ、観光客がこれほどいないのはさみしい」と話す。一方、近くで店舗を経営する男性(25)は人出が減ったため「普段なら化粧品などが400点ほど売れるが、今年は半分は残りそう」と明かす。

 千葉県と山梨県は東京方面への移動自粛を求めているが、近郊の駅では都心に向かう乗客も多かった。

 28日午前6時50分。JR千葉駅(千葉市)にいた70代男性は勤務先である東京都港区の特許事務所に向かうところだった。「仕事柄、自宅に持ち出せない書類も多く、通う必要がある」とマスクをしながら話す。「自粛要請は分かるが、うちの事務所では無理。不安は募りますよ」

 キャリーバッグを引いてJR甲府駅(甲府市)に現れたのは山梨県甲斐市の大学4年、長田(おさだ)太一さん(23)。東京都立川市の不動産会社に就職が内定しており、新しく借りた部屋の鍵を受け取りに向かうという。「感染は怖いが行くしかない。今は就職や異動の時期。どうしても行かなければならない人は多いのでは」

 JR横浜駅(横浜市)にいた市内の企業の警備をしている男性(63)は、24時間勤務を終え東京都江東区の自宅に帰る途中だった。「仕事はやっぱり休めない」。これから東京都内に向かうという、さいたま市緑区の70代の男性会社員も「仕事なので仕方ない」と諦め気味だった。

新型コロナウイルスの感染拡大を受けた「外出自粛」が始まり、閑散とする銀座の街=東京都中央区で2020年3月28日午前10時10分、宮間俊樹撮影

 日本道路交通情報センターによると、28日午前10時現在、関東で渋滞が発生している高速道路はない。通常は下り線を中心に混雑する地点もあるといい、通行量が減っているとみられる。

 また、日本航空によると、28日の国内線は、減便しているにもかかわらず予約率は4割ほどという。

 東京メトロの担当者は「いつもの土曜より人は少ないように思う」と話す。JR東日本によると、先週末(21、22日)の主要駅の改札通行人数(定期以外)は、前年と比べて▽東京駅48%▽新宿駅65%▽上野駅59%▽舞浜駅11%――と非常に少なかった。28、29日はさらに減ると予想される。【二村祐士朗、山本悟、加藤昌平、中村紬葵、中川友希】

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