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伊東光晴・評 『スミス・マルクス・ケインズ』=ウルリケ・ヘルマン著、鈴木直・訳

 (みすず書房・3960円)

 アダム・スミス、カール・マルクス、ジョン・メイナード・ケインズは、その時々の資本主義の課題を見抜き、経済学を展開した。だが、アメリカの新古典派経済学――著者のいう、物理学に近づこうとして市場主義になった「現代経済学」は、これを放棄している。これが著者の基本的視点である。

 著者はドイツのジャーナリストで、経済学者でないがゆえか、大胆に一刀両断する。

 スミスが、現代に生きていれば、おそらく社会民主主義者になっていただろう。国家を食い物にする富裕層の特権を切り崩す手段として「自由な市場」をつかったにすぎないと。もちろん、市場原理主義者のスミス利用の否定である。

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