熊本市中1自殺 市教委が第三者委設置へ 担任に39の不適切行為

  • ブックマーク
  • 保存
  • メール
  • 印刷
熊本市教委の津田善幸・教育総務部長(奥)から基本調査報告書を受け取る男子生徒の両親=同市で2020年3月30日午前10時6分、樋口岳大撮影
熊本市教委の津田善幸・教育総務部長(奥)から基本調査報告書を受け取る男子生徒の両親=同市で2020年3月30日午前10時6分、樋口岳大撮影

 2019年4月に熊本市立中1年の男子生徒(当時13歳)が飛び降り自殺し、同市教育委員会が30日、第三者委員会を設置して事実関係などを調べる方針を示した。同日、両親に提出された市教委の基本調査報告書には自殺の原因についての記載が一切なかった。両親は「市立小6年時の担任の不適切指導が関連している」として詳しい調査を求めている。

 生徒は、入学直後の19年4月18日に命を絶った。両親によると、生徒は小6時に担任の男性教諭から同級生が体罰や暴言を受けたことに心を痛め「先生がうざい」と漏らしていた。命を絶つ約1カ月前には、小学校内で生徒のノートに「死」と書いてあるのを別の教諭が見つけたが、両親に報告しなかった。

この記事は有料記事です。

残り544文字(全文848文字)

あわせて読みたい

ニュース特集