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「万葉古道」を尋ねて

交流・別れ・流浪/57 紀路/6 民は野焼き、貴人は狩り /奈良

雪をかぶった金剛山のふもとに広がる「宇智の大野」=五條市で、栗栖健撮影

 紀路は、曽我川の飛び石(万葉集巻十三 3257)、岩が多い瀬を渡って(同 3320)巨勢谷を上る。重阪峠(約200メートル)を越えると金剛山(1125メートル)のふもとに広がる「宇智の大野」(五條市)が見える。

 飛鳥から約14キロ。次は紀伊の海辺に真珠を求めて旅立つ夫を引き戻そうとする妻の歌だ。

 門に居し郎子(いらつこ)宇智に至るとも(私が)いたしく恋ひば(激しく恋うたら) 今(すぐ)帰り来む(巻十三 3322)

 宇智は飛鳥からの日帰り圏の限界地だったのだろう。野は本来生えている常緑照葉樹林を人が切り、焼いた跡だ。ススキが主体の草地は、維持のため農民が春、火入れした。森林より利用価値があるためだ。「春野焼く」光景を詠んだ万葉歌が複数ある。

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