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原発は来なかった

約20年、串間を揺るがせた原発問題。その間人口は減少し、今、どのような地域作りへ進もうとしているのか。その現状を探った。

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原発は来なかった

串間の今/4止 種火 使用済み核燃料どこへ /宮崎

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原発候補地と言われた地区の近くに、風力発電所が整備中だ=本社ヘリから上入来尚撮影
原発候補地と言われた地区の近くに、風力発電所が整備中だ=本社ヘリから上入来尚撮影

 串間市の隣・旧南郷町(現日南市)に、使用済み核燃料中間貯蔵施設の誘致の話が浮上したのは、2004年3月。町が、町議会に九州電力へ立地可能性調査を要請する方針を説明した。当時、町議で反対した坂元啓一さん(64)は「当時、隣の串間で原発の話があったので、『その流れで来たのか』と強い驚きはなかった」と振り返る。

 中間貯蔵施設は原発から出る使用済みウランなどを再処理し、再び燃料として使う「核燃料サイクル」の要で、使用済み核燃料を保管する施設。同町は調査の開始年度から年間1億4000万円が交付されると、説明したという。当時、同町は市町村合併に参加しない方針で、“自立”に向け安定した財源の確保の狙いがあるとみられていたが、結局、調査を断念した。

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