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「リモートワークなのに…」ハンコのために出社する無駄 解決策は

日本のビジネスでは印鑑を押さなければならない場面がいまだに多い(写真はイメージ)=ゲッティ

 新型コロナウイルス感染症防止のために、各職場でリモートワークが進む中、日本独特の“ハンコ文化”が壁になっている。「毎週ハンコを押すために出社している。もったいないというか無駄というか……」。東京都内の女性会社員は話す。リモートワークを推進する企業による相談会でも、会社の代表印の取り扱いが課題に挙がった。解決策はあるのか。【木許はるみ/統合デジタル取材センター】

 都内のある大手メーカーでは3月上旬から全社的にリモートワークが導入された。しかし、ここに勤務する40代の女性社員は、経費精算の申請書に上司の印をもらうため、毎週1~2回、電車で30分かけて出社する。

 当然、その上司も押印のために出社している。ほかの書類もあるので上司は週に3~4日は会社にいるという。

 申請書自体はパソコンで作成できるが、それを印刷して押印したものを提出しなければならないのだ。そこには自身のほか、上司、経理担当者ら5人のハンコが並ぶ。

 満員電車に乗る必要がなくなり、出社の回数が減ったのは悪くないが「時間がもったいないというか、無駄というか。感染リスクを減らすためのリモートのはずなのに。古くさい習慣はなくなるといいですね」とこの社員は話す。

 同じ問題は首都圏の企業でつくる「TDMテレワーク実行委員会」が3月上旬に開いたテレワーク導入の相談会でも議論された。

 相談会に参加した旅行の比較サイトを運営する「ベンチャーリパブリック」(東京都)広報担当の浜本愛さんは、やはり週に1度は出社せざるを得ないという。浜本さんは取材にこう話した。「契約書など会社の代表印が必要な場合は出社しないといけません。電子契約ができる取引先もありますが、大手企業や地方自治体などは今も紙の契約書が必須のところもありますね」

 相談会では、ハンコをなるべく減らし、契約書の7割を電子化している事例も紹介された。ソフト開発の「mofmof」(東…

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