人類は「雑食動物」として進化した。植物の根や果実、種子から貝、魚、鳥、動物まで、幅広く食べてきた。
最も貴重かつ危険な獲物を捕らえるには皆が状況をしっかり理解し、緊密な連携を図る必要がある。「鯨一頭、七浦潤す」といわれる通り、セミクジラ1頭で7カ村が生き延びられる一方、漁に出たクジラ捕りが全員命を落とすこともあった。灼熱(しゃくねつ)のサハラ砂漠でも、雪と氷に閉ざされた北極でも、人々は狩猟の伝統を受け継いできた。
宗教には独自のルールや禁忌があり、それぞれの作法に従って動物を食肉に加工してきた。イスラム教徒、ユダヤ教徒、エチオピアのコプト派キリスト教徒は豚肉を口にしないが、ブタの生育環境や健康上の理由に基づくのではないかと個人的には考えている。
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