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チバニアンで気候変動予測 「10万年周期」 現在と条件酷似

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 日本の地名が地球史に初めて刻まれた地質時代「チバニアン」。命名の由来となった千葉県市原市の地層は脚光を浴びた。その地層の研究は、将来の気候変動予測や、二酸化炭素など温室効果ガスによる影響の推定にも活用できそうだと注目されている。

 2020年1月17日。77万4000~12万9000年前をチバニアンとすると国際学会で認定され、国立極地研究所(東京都)では研究者11人が記者会見に臨んだ。その場で「最大功労者」として発言を求められた極地研の羽田裕貴・特任研究員は「千葉の地層を調べることで、気候変動で地球がどのように変化していくのか予測できる」と研究の意義を強調した。どういう意味なのだろうか。

 長期的に見れば、地球は寒冷な「氷期」と温暖な「間氷期」を周期的に繰り返してきた。現在は約1万1700年前から始まった暖かい間氷期だ。氷期となれば気温は10度近く、海水面は100メートル以上も下がる。ただ、次にいつ氷期が訪れるのかは分かっていない。

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