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人生は夕方から楽しくなる

元プロ野球選手・監督 田淵幸一さん 「動く教科書」から得た経験や心構え発信

「仲間やライバルのお陰で殿堂入りできた。野球をやってきてよかったなあ」=東京都杉並区で2020年3月17日、大西岳彦撮影

 3月の穏やかな日差しが降り注ぐ東京都杉並区の自宅リビングでは、白や紫のコチョウランが所狭しと咲き誇っていた。「あのONや浩二からもらったんだよ。花が落ちるまで喜びに浸りたいね」。1月の野球殿堂入りを祝い、長嶋茂雄さんや王貞治さん、山本浩二さんら殿堂入りの先輩から贈られた花だ。現役時代の通算本塁打は歴代11位の474本。天高く舞い上がり、美しい放物線を描いてスタンドインする本塁打を量産して「ホームランアーチスト」と呼ばれた元スラッガーは、屈託のない笑顔を見せる。

 「よかったなあ」。夢の中で祝福してくれた人もいた。2018年に70歳で亡くなった闘将・星野仙一さんである。法政大時代のチームメートだった先の山本さんと、明治大の投手だった星野さんの同級生2人は、生涯の親友だ。田淵さんは現役引退後、阪神や北京五輪日本代表、楽天のコーチとして監督の星野さんを支えた。星野さんが17年に殿堂入りした際、本人からはこんなことを言われていた。

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