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昨年末、中国湖北省武漢市が原因不明の肺炎を相次いで確認したと発表してから、3カ月が経過した。感染者は約180カ国・地域に拡大し、国内でも感染爆発の恐れが高まる。感染源の新型コロナウイルスの特徴や防止策などをまとめた。
Q 家族が感染どう対応したらいいの?
A 換気に注意、寝室は別に
感染が疑われた人は外出を控えるよう求められている。同居している家族は濃厚接触しやすく、感染を拡大させないための注意が求められ、日本環境感染学会などが注意事項をまとめている。
感染が疑われる人の部屋については、窓があるなど換気のいい個室にする。難しければ、カーテンなどで仕切る。同じ部屋で寝るときには、枕を並べるのではなく、互い違いにする。世話をする人はできる限り1人に絞る。
家族が部屋に入るときはマスクを使用し、外すときにはウイルスのついた可能性のある表面に触れないようゴムひもをつまむ。使ったマスクは他の部屋に持ち出さず、せっけんで手を洗うのを忘れないように心がける。
タオルや食器、はしなどは感染者とは別にすることも大切だ。それでも多くの家庭ではトイレや洗面所、浴室などは共用せざるを得ない。ウイルスは物についた後もしばらくは生存しているので、ドアノブや手すりなどは薄めた漂白剤やアルコールでふく。
下痢をする感染者もいて、汚れた衣服を扱う場合には手袋やマスクを使い、通常の家庭用洗剤でいいので洗濯機で洗い、完全に乾かす。はなをかんだティッシュにもウイルスがついているので、すぐにビニール袋に入れて口をしばるなど密封して捨て、手洗いをする。
こうした対策をしても、家族が感染してしまう可能性がある。感染者の症状がなくなってからも14日間は健康状態をチェックしたい。
Q どんな治療方法があるの?
A 新薬開発、既存薬で検証も
新型コロナウイルス感染症のワクチンや治療薬は開発中だ。既存の抗ウイルス薬などの効果について検証する動きが加速している。
神奈川県立足柄上病院などのチームが患者に投与したのは、気管支ぜんそくの吸入ステロイド薬「シクレソニド」(商品名オルベスコ)だ。炎症を抑えつつ、ウイルスの増殖を阻害する効果があるとみられる。別種のコロナウイルスが原因の中東呼吸器症候群(MERS)でも実験で効果が確認されていた。
エボラ熱の治療薬として開発されたレムデシビルも患者に投与されており、国立国際医療研究センターが国際共同治験に参加して効果を検証する。マラリアの治療薬ヒドロキシクロロキン(商品名プラケニル)も、投与後に症状が改善されたなどの報告がある。
国内に200万錠の備蓄がある新型インフルエンザの治療薬「ファビピラビル」(商品名アビガン)や、エイズの発症を抑える抗HIV薬「ロピナビル、リトナビル」(商品名カレトラ)も投与が始まっている。東京大のグループは、急性膵炎(すいえん)などの治療薬「ナファモスタット」(商品名フサン)にウイルス増殖を抑える効果が期待できるとみて、臨床研究を進める計画だ。
いずれも新型コロナウイルス向けに開発された薬ではないため、本格的に患者に使用するためには改めて国の承認が必要になる。
国立感染症研究所の脇田隆字所長は「半年くらいで治療薬のめどがついてくる」とみている。
今回の特集は柳楽未来、谷本仁美、岩崎歩、江口一、田中泰義が担当しました。
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