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「予約は真っ白」 五輪延期でホテル業界ピンチ 国の客室増加政策で疲弊

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3月上旬から3週間あまりで届いたキャンセル通知の束をめくる石井さん=東京都台東区で2020年3月27日午後4時41分、大島祥平撮影
3月上旬から3週間あまりで届いたキャンセル通知の束をめくる石井さん=東京都台東区で2020年3月27日午後4時41分、大島祥平撮影

 東京オリンピック・パラリンピックの延期や新型コロナウイルス感染拡大の影響でホテル・旅館業界が苦境にあえいでいる。感染した軽症者の受け入れで宿泊施設が活用される見込みだが、大手ホテルチェーンなど一部に限られる。中小規模の旅館などは資金繰りの懸念が続く。苦境の背景には、五輪開催や「観光立国」でのインバウンド(訪日外国人客)増加を見込んで客室数を増やそうとしてきた国の施策による競争激化もある。

 「本当に予約は真っ白。例年は桜の季節の3月下旬から4月はほぼ満室だが、今年はキャンセルで限りなくゼロに近くなった。五輪の延期で夏もそうなるでしょう」。東京都台東区で「行燈(あんどん)旅館」を経営する石井敏子さん(63)はキャンセル通知の束を手に力なく語る。日本的な情緒を感じる古民家風の内装を施した全20室の旅館は欧米を中心とした外国人客が9割以上を占める。サービス向上のため五輪に向けて1階にカフェバーをオープンするなど改装したばかりだった。

 石井さんは先月下旬、日本政策金融公庫に融資の相談に行った。だが、「借りたら、返さないといけない。延期した時にまたお客さんが来るからというが、そこまで旅館がもつかどうか……」。

 上野駅近くのビジネスホテルを経営する…

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