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座して死なないために我々ができること 3Dプリンターで人工呼吸器の代替器

3Dプリンターで製造した人工呼吸器代替品の部品=木阪智彦・広島大准教授提供

 新型コロナウイルス感染者が集中治療室(ICU)に入ったとき、生死を決めるのは人工呼吸器の有無だ。人工呼吸器の不足が原因で助かる命が失われることを防ごうと、国立病院機構新潟病院の石北直之内科医長(41)と広島大の木阪智彦准教授(44)は、3Dプリンターで作れる代替装置の製図データを無償公開するプロジェクト「COVIDVENTILATOR」を立ち上げた。医療機器としての認証を政府に申請しており、夏には医療現場で使える状態になることを期待している。【國枝すみれ/統合デジタル取材センター】

 「ワクチンや治療薬など根本的な解決策ができるまで、医療機器がないために患者が命を落とす状態になることをなんとか防ぎたい」。木阪氏は穏やかながら危機感あふれる口調で強調した。

 肺に酸素を出し入れする換気機能を持つこの人工呼吸器の代替器は、3Dプリンターで簡単に製造でき、電力がない場所でも手動とバネの力で使い続けることができる。開発者は石北氏。米航空宇宙局(NASA)との共同研究でこの機器の原型を完成させた。メールで製図データを送ることによって、宇宙船内でも3Dプリンターを使って製造でき、使用可能な状態だったことを確認している。

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國枝すみれ

1991年入社。英字新聞毎日デイリーニューズ編集部、西部本社福岡総局で警察担当記者、ロサンゼルス支局、メキシコ支局、ニューヨーク特派員を経て、2019年10月から統合デジタル取材センター。05年、長崎への原爆投下後に現地入りした米国人記者が書いたルポを60年ぶりに発見して報道し、ボーン・上田記念国際記者賞を受賞。

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