まだ食べられる食材や料理を無駄にしてしまう「食品ロス」は、料理する時に捨てられる野菜の皮や芯も、その一つ。もったいないけれど減らすのは難しい、と考える人が多いのでは。ごみを減らすためではなく、おいしさを生かすアイデアを、料理研究家の林幸子さんに紹介してもらった。
●火を通すと甘く
「芯をいそいそと残すようになりますよ」。林さんは「キャベツの芯のフライ」に使う溶き卵と小麦粉を混ぜながら話した。キャベツの芯は少し苦みがあり、食べにくさを感じる人もいるが、火を通すと甘みが増すという。生でも食べられるので、十分に加熱されたかどうか心配する必要もない。衣をつけて揚げるひと手間で、上等な一品に仕上がる。芯が太い春キャベツの季節にぴったりだ。
フライを作る時、具材に小麦粉と卵を順番に絡めるのが一般的だ。しかし、林さんは小麦粉と卵を混ぜた「バッター液」を具材に絡め、パン粉をまぶして揚げる。液の残りは、水を足せばお好み焼きのタネとして再利用できる。余ったパン粉はラップに包んで保存すればいい。
この記事は有料記事です。
残り948文字(全文1392文字)
毎時01分更新
21日の参院本会議の代表質問で、立憲民主党の水岡俊一参院会…
20日の就任演説で米社会の分断修復を誓った民主党のバイデン…
新型コロナウイルスの感染拡大に伴い福岡県など7府県に緊急事…