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村上陽一郎・評 『心の進化を語ろう 比較認知科学からの人間探究』=松沢哲郎・編

松沢哲郎さん編「心の進化を語ろう 比較認知科学からの人間探究」(岩波書店)

 (岩波書店・2860円)

 副題が「比較認知科学からの人間探究」とある。それで、本書のテーマは語り尽くされているが、そもそも「比較認知科学」とは、と本書を繙(ひもと)けば、まあ、何と多様で刺激的だろうか。

 多様さの最も判(わか)り易(やす)い側面は、本書への寄稿者が、編者を含めて実に五十四人に亘(わた)るという、ちょっと類書にない点だろう。それだけ多様な観点が必要であり、研究の進行につれて、観点の拡大があったのだろう。

 もう一つ、人間比較の対照者として選ばれた対象は、編者の専門からすればチンパンジーであろうとは、誰もが予想するところだが、どうしてどうして、本書には、チンプはもとより、ボノボ、ゴリラ、オランウータンなどのヒト科、霊長類のニホンザルばかりか、哺乳動物のイルカ、ウマ、コアラなどさえ越えて、鳥類までが登場する。これだけでも、書き手が大勢に広がるのは当然だろう。

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