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Interview

川田稔さん(日本福祉大、名古屋大名誉教授) 現代史のキーマン、立体的に 木戸幸一評伝、綿密な資料批判

川田稔・名古屋大名誉教授、日本福祉大名誉教授=東京都千代田区で2020年3月26日、栗原俊雄撮影

 昭和戦前期から戦中、敗戦まで政治の中枢にいた人物の評伝が刊行された。『木戸幸一 内大臣の太平洋戦争』(文春新書)。重要な存在ながら、評伝は意外に少ない。著者で日本福祉大、名古屋大名誉教授の川田稔さん(72)に執筆の狙いを聞いた。【栗原俊雄】

 「昭和戦前期を動かしたのは陸軍です。ただ、明治憲法体制は分立的権力構造で、自分たちだけでは国策を動かせない。内閣、宮中も動かさなければならない」。川田さんは、昭和天皇の側近で、分立する権力のつなぎ役となった木戸に注目した。

 川田さんによれば、木戸は「陸軍善導論」、すなわち「陸軍の戦略を認めた上で、より危険度の少ない方向に導く」ことを政策の基本としていた。当然、陸軍との関わりは深い。「陸軍が何をやろうとしていたのかが分からないと、木戸のことは分からない」。ただ、戦後長くアカデミズムでは軍事史研究が進まなかった。本格的な評伝が出なかったのはそうした背景がある。陸軍の研究で分厚い蓄積があればこその本書だ。

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